もう10年以上も前になるけれど、
長年、茶の湯の先生をしている方から
「誰かに聞いてみたかったんだけど、帯締めの結び方って左を上にするのが決まりなの?」と。
聞けば、どこぞのお茶会で結び方が逆だと指摘されたとのこと。
その話から、居合わせた他の先生も、着付けの先生に教えてもらった結び方が難しくてわからない、等々、、、
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 帯締めがこんなに問題になっていたとは知らなかった。
どっちが上との認識もなく、問屋でも売り場でディスプレイするにも結び目は本結びならOKだったと思う。
 1975年ごろのキモノの本がいくつかあったのでパラパラ見ても、どっちもアリ。
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 1990年頃になると、帯締めの結び方の項には「着物の合わせと同じように左側を上にして、、」との記述がある。
けれど、右が上になっている写真も掲載されているので、着付けを監修した教室の教え方だろうな、と思う。
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どっちでも良いと思うけれど、
もし、前述の先生のように結び方を指摘されたら気の毒なので、お茶会に行く人には左上で教えている。

 ちなみにウチの師匠は、いつも右が上になっています。自分で着物を着られるようになって70年以上、同じ向きで締めてる、と言ってます。