歌舞伎座の九月は、秀山祭。

二日、夜の部がハネて、久しぶりに眺めてみたら歌舞伎座正面のライティングきれいです。
それにしても凄い湿気。
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吉右衛門さんの松王丸はホントに松王丸。
力んだり気張ったりしなくても松王丸の大きさ、それから悲しみが滲んでくる。
あの大仰な拵えで自然な人間を表現できるんだから、やっぱり凄いな。

菊之助さんの千代が花道で見込んだところ、松王丸の隣に控えている形、梅幸さんが若くなって戻ってきたかと錯覚をするほど。
品格は持って生まれてくるものなのか…。
丑の助君の菅秀才、立派。

「寺子屋」の後の「勧進帳」は、観客にとってはちょっと重たい。
明るい踊りでも観たい気分。
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 追い出しの「松浦の太鼓」は好きなお芝居で、吉右衛門さんの愛嬌のある殿様が太鼓の音を数えながら座ったまま膝でぴょんぴょん跳ねるような仕草が楽しかったけど、今回の歌六さんのも風流好みで重みのある殿様らしさに無邪気なところが自然で、観ていて疲れない。
笹竹を売る大高源吾を見て師走の十三日とわかる観客も少ないよなぁ…なんて。
ましてや、其角との句のやり取り「年の瀬や 水の流れと人の身は」「あした待たるる その宝船」に、ちょっと色っぽい句なんかを付け足して小唄になってるなんて…ね。

小唄「年の瀬や」

年の瀬や 年の瀬や
水の流れと人の身は
留めてとまらぬ色の道
浮世の義理の捨てどころ
頭巾羽織もぬぎすてて
肌さえ寒き竹売の
あした待たるる宝船


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タマ