ゆかたを着ることが、コスプレになりかけていると知ったのはこの夏でした。
 まあ、楽しいのであれば、それも有りかな。

 慣れるということが一番の早道だと思って、キモノの着方を伝えているけど、まずは普段着で着慣れてほしい。
 いきなり出掛けるためにキモノを着ても所作がついて行かない。
緊張したり歩き方が気になったり…チグハグ。
 汚れても気にならない木綿のキモノやゆかたを着て、家の中で過ごしてみるのが一番。
CollageMaker_20180830_124629170

着付けの稽古のときは、着物を着てお茶を入れたりおやつを食べたり、ちょっと買い物に出たり、なるべくキモノで動く時間をつくっている。

 いつ頃だったか、橋本治氏が「振り袖を着れば美しい、わけではない」というようなこと書いていたけれど(ザックリしすぎた引用でごめんなさい)「そうそう、おっしゃるとおり」と思った。
 ある女形は、「今の女性は反面教師…」てなことを言っていた。
「確かにね」と思った。

 3メートル程先を綺麗なキモノの女性が横切ってゆくのを左から右へと目で追うと、なぜか…左足のふくらはぎが見える。
初めて遭遇したときはなにかの間違いだと思ったが、
近頃では珍しくない。
下着を簡略化したためだ。
「あ、コレか」と思ったのは、
裾に向かって斜めに前幅をカットした長襦袢モドキのような下着の上にキモノを着ている。
腰巻きと裾除けは省略。
 なるほど、歩いただけで脚がチラチラ。

将来、キモノはホントにコスプレになるのかもしれないけど、いまは昔ながらのキモノの着方にこだわって、その心地よさを伝えたいと思う。

タマ