團菊祭夜の部。
いつもより早目に着いたら、昼の部と夜の部の入替えで大混雑の歌舞伎座前。
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どうせ待つならと、歩道の隅っこで、送ってあげる約束の團菊祭の筋書とべっ甲アメをレターパックに詰めていたら、同じく夜の部の開場を待つ品の良い奥様が、「手伝いましょうか?」と。
そんなわけで、しばし歌舞伎話。
 件の奥様、長年の音羽屋ファンとみえて「菊五郎さんの弁天小僧も久しぶり。NHKも昔みたいにもっと歌舞伎の劇場中継しなくちゃいけませんよね…」と。
 屋根の立ち回りもあるしお膝も痛いでしょう、菊五郎さんの弁天小僧はこれが見納めかな…とか、
 劇場中継も、この頃は…
どうしてそこで顔に寄っちゃうかなぁ?
ここは相手も画面に入ってないと成り立たないでしょう、と思うことも…
などと、お互いに文句も言いながら、
菊之助さんは初役続きでこれから楽しみだとか、芝居見物の前置きが面白かった…。

 昔のことを懐かしんでばかりではいけないが、かつて三階にあった古い“こげ茶色の喫茶店”ではツウのおじさんたちが、そのまた昔の七代目幸四郎やら六代目菊五郎の芝居はこうだった…なんて、傍で聞いてて楽しかったのを思い出す。
 三階の切符を買ってもらって、歌舞伎座で半日遊んで過ごした頃は劇場の中ものんびりしていた。
 壁に並んだ昔の役者の写真を見て、あのオジサンたちの話はこの人かぁ、なんて思ったり。
見たことのある役者さんが写真になったのを見て悲しくなったり。
 イヤホンガイドなんてなかったし、わけもわからず観てるだけだったけど、歌舞伎座は鮮やかな夢の国だった。

タマ