子どもの頃から、着物を着たら背中の真ん中に帯の結び目があるのは当たり前で、それを痛いとか帯がイヤだとか思ったことが無いのは親の着付けがコナレタものだったからかもしれない。

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 まだ、お太鼓帯をちゃんと締められなかった頃、背中で帯を挟んで止める式の枕乗せを親からもらった。
後ろで結ばずに済むから楽なんだけど、中身は金物なので、歌舞伎なんかで長い時間腰かけていると背中が痛い。
 これじゃ具合がわるい、と思って洋服の上に帯を巻いて何回も結ぶ稽古をした。
 なんとか結べるようになっても、ときどき帯を余計に捻って結び目が大きくなり、背骨にあたって痛い。
 不器用なので苦労したけれど、その後、美容師さんに着付けを教えることになり、着心地に気を付けるよう伝えるのに役立ったと思う。

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 お稽古場を運営するようになって15年、踊りや小唄のお稽古に来る方々に着付けを教えているけれど、後ろで帯を結べなかったケースは皆無なので、そんなに難しいことでもないのだと思う。

 帯は、とにかく結びさえすれば、下側がきゅっと締まってお腹が収まり、上側に余裕ができて呼吸も楽、お腹一杯食べられる。
スマホやらSuicaやらサッと出したいものを挟めるから、なんなら手ぶらで出掛けられる。
実に便利。

嘘じゃない。
タマ(^^)/