サワです。
 
2月の大イベント、勉強会が無事に終了しました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

お稽古場の仲間たちが必死の形相で唄い、弾き、踊る姿は、
無条件にグッと、胸に迫るものがあるわけですが、
何よりこの勉強会で毎回楽しみにしているのが、大とり、師匠の踊り。
 
今回は初めての試みで、お仲間が地方を務めて、生演奏での小唄ぶり、
『鶴次郎』が披露されました。
新内の太夫、鶴次郎と三味線弾き鶴八の物語。


私が小唄を始めて11年半の間、皆勤賞で観覧しに来てくれている姉によると、

「師匠、登場した瞬間から、女優だったね!」


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そう、そうなのです!
遠い時代の古い話ではなくて、今まさに目の前に展開している血の通ったドラマ!
その情感の深みに溺れながらもチャクラの開く、至福の体験!
何を言っているのかわからなくなるほど、
胸のドキドキが止まらない芸の世界を堪能できるのです。

そしてなぜかその体験が、
「もっともっとお稽古、がんばろう!」の心に繋がっていくという、永久運動。
お稽古事というのは理屈抜きに、こうした感動を燃料として、
いつの間にか続いていくものかもしれません。



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