江戸芸能遊び

小唄と日本舞踊、着付けの稽古場「遊芸の稽古所・はしもと」の日々のお稽古やイベントのお知らせをしています。 「江戸の芸能で遊ぶ」楽しさをお伝えするブログです。
初心者にも分かりやすく本格的なお稽古をやってます。

歌舞伎

あっという間に一月が過ぎて、もう月末。

遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。
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昨年同様、国立劇場にて菊五郎劇団の初芝居で、目出度く新年の気分を満喫しました。
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例年通り劇団の皆さんの鏡開きで始まり、幕間には獅子舞や太神楽、階段上には大凧があがって、ロビーにいるだけで昔ながらの正月気分に。
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東京地方は異常な乾燥状態で、ひと月近く喉に違和感あり…。

インフルエンザに火事多発。
心配事も多い年明けですが、新しい時代に向かって今年もお稽古頑張ります。

タマ

2018年6月

今月の歌舞伎座は、昼も夜も充実していて見応えがあり、愉しい。
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昼の部の「野晒悟助」は、傘に描かれた音羽屋の文字と菊五郎格子で彩られた劇団特有の息の合った鮮やかな立回りに客席が浮き立つ、
それぞれの役が板の上で活きて、江戸のリアルがそこにあるような音羽屋の世話物。
 それに「敵役のサムライってのはこうでなくちゃ」と思う左團次さんの存在感。
 先月の、弁天小僧の大屋根に続いて四天王寺足場での立回り、観客としては嬉しい。
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 夜の部の「夏祭浪花鑑」は久しぶり。
終わりが陰惨な芝居だと思っていたけれど、殺し場がわりにアッサリとしていて、重すぎなくていいと思った。
 これは好みの問題だけど。
上方の芝居でも江戸風味、播磨屋の味付けかな?
 菊之助さんのお梶の落ち着きのある美しさと京屋のお辰の芯の強い美しさ、錦之助さんの徳兵衛もそれぞれの役が活きていて印象深い。
 さて、和史君をおんぶした花道は、首抜きの浴衣に緋縮緬の巾広で颯爽と若々しい吉右衛門さんも、さすがにトトというよりジィジの顔に…。
客席も親戚のような気分になる。
 そして、歌六さんの存在感はなんだろう…肚のなかに役が住みついている。
その息子の米吉くんの「野晒」での娘っぷりも、芝居が「過ぎないところ」で印象的なのはたいしたものだと思わされる。

芝居好きには味わい深い今月の歌舞伎座。
あまり喋っては見る楽しみが薄れるか…
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木挽町広場もにぎわってますよ。

タマ


團菊祭夜の部。
いつもより早目に着いたら、昼の部と夜の部の入替えで大混雑の歌舞伎座前。
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どうせ待つならと、歩道の隅っこで、送ってあげる約束の團菊祭の筋書とべっ甲アメをレターパックに詰めていたら、同じく夜の部の開場を待つ品の良い奥様が、「手伝いましょうか?」と。
そんなわけで、しばし歌舞伎話。
 件の奥様、長年の音羽屋ファンとみえて「菊五郎さんの弁天小僧も久しぶり。NHKも昔みたいにもっと歌舞伎の劇場中継しなくちゃいけませんよね…」と。
 屋根の立ち回りもあるしお膝も痛いでしょう、菊五郎さんの弁天小僧はこれが見納めかな…とか、
 劇場中継も、この頃は…
どうしてそこで顔に寄っちゃうかなぁ?
ここは相手も画面に入ってないと成り立たないでしょう、と思うことも…
などと、お互いに文句も言いながら、
菊之助さんは初役続きでこれから楽しみだとか、芝居見物の前置きが面白かった…。

 昔のことを懐かしんでばかりではいけないが、かつて三階にあった古い“こげ茶色の喫茶店”ではツウのおじさんたちが、そのまた昔の七代目幸四郎やら六代目菊五郎の芝居はこうだった…なんて、傍で聞いてて楽しかったのを思い出す。
 三階の切符を買ってもらって、歌舞伎座で半日遊んで過ごした頃は劇場の中ものんびりしていた。
 壁に並んだ昔の役者の写真を見て、あのオジサンたちの話はこの人かぁ、なんて思ったり。
見たことのある役者さんが写真になったのを見て悲しくなったり。
 イヤホンガイドなんてなかったし、わけもわからず観てるだけだったけど、歌舞伎座は鮮やかな夢の国だった。

タマ

弁天小僧菊之助の小唄もございます。

「緋鹿の子 Higanoko」
緋鹿の子の手柄(てがら)はくずれ 
富士額(ふじびたい) 
三日月なりに紅さして
誰だ 
名さえゆかりの弁天小僧菊之助
 
これは、浜松屋の場面で娘に化けているのを見破られ、鹿の子の髪飾りも崩れ、算盤で額を割られたところ。
 歌舞伎座の今月のポスターそのままの場面です。

このあとの、花道から引き上げるときの、緋の長襦袢を端折ったうえに羽織を着て、手ぬぐいの頬被りという珍妙な格好でも、弁天小僧菊之助は美しい。

着てきた振り袖や帯を刀に巻き付けて肩に背負い、向こうから坊主が来たら持ち替える「よし、坊主持ちだ」と南郷力丸と二人の芝居を真似して、買い物をたくさんしたときなんかに「坊主持ち、坊主持ち」と言って笑いあったりするけど、芝居を知らない人には通じない、ね。

タマ

本日初日
銀座駅にもポスターが貼り出されて、わくわく。
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知らざあ言って 聞かせやしょう
浜の真砂と 五右衛門が
歌に残せし 盗人(ぬすっと)の
種は尽きねぇ 七里ヶ浜
その白浪の 夜働き
以前を言やぁ 江ノ島で
年季勤めの 児ヶ淵(ちごがふち)…

と、気持ちの良い七五調のセリフが聞こえてきそうな菊五郎さんのポスター。
22歳の初役から50年余。
この若々しさ。

弁天小僧菊之助は五年ぶりとのこと。
楽しみ♡

タマ


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