3月30日、
国立小劇場にて「邦楽鑑賞会」
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女流義太夫・竹本駒之助さんの語りを、目と耳に焼き付けておこうと思って拝見する。
淡路島出身の特徴的な発音とコクのある語り口…、説明はつかないけれど。
とにかく、こういう語り手は二度と出てこないことは確かなので、その世界に浸りたいと思って。

 和洋を問わず、優れているけどきれいなだけの演奏も増えるなか、聴いているうちに
ぐっと前のめりになって
あっという間に終わってしまう、
そんな体験はなかなかできない。

歌舞伎では何度も観た通称「四の切」、「川連法眼館の場」の素浄瑠璃は初めて聴いた。

 先代の尾上松緑さんは大きいオジサンなのに、演じる源九郎狐が可愛くて…親狐の皮を張った鼓に頬ずりするところなんかせつなくて…そんなこんなでティーンエイジャーの頃から、オジサン達の芝居にヤラれてしまったのだった(笑)
「四の切」は、感情移入しやすく、狐に化かされた滑稽な立回りや、その三味線も独特で面白い。
 今回の素浄瑠璃で、はぁ、こうやって演奏するのか…と。

 義太夫といえば、
もちろん会ったことのない、ひい爺さんは江戸末期の香川生まれで働く術を知らない育ちの、義太夫語りだけが特技の人。
まだ幼かった私の母を相手に語って聞かせては、娘たちから冷たい視線を投げかけられていたらしい。
 あのドンとした太棹の音を聴くとチョイと血が騒ぐのはそのせいか…?
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ロビーでは、いろんな楽器の体験コーナーもあり盛況でした。
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ちょうど桜まつりで、お庭も賑わっていました。
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