国立劇場開場五十周年だそうで、十月から年末まで「仮名手本忠臣蔵」を上演中。
暇さえあれば芝居見物に通っていた昭和50年代。
国立劇場では、ついつい居眠り。
客席も壁も殺風景で芝居小屋の明るさがなく、通し狂言のせいか退屈な場面もあって、座り心地が良い。
そんなわけで、うつらうつらと夢と芝居が相互乗り入れしてしまう。
それはそれで幸せなひとときだった。
「鏡獅子」 西川春喜久師
当時の踊りの会では、お師匠さん(西川春喜久師)の「鏡獅子」が一番印象に残っている。
品がよくて立派で、役者衆の踊りよりも柔らかくて繊細、しかも力強くて女性とは思えないところもあった。(そう言うと、ご本人は複雑そうなお顔になるけど、ほめてるつもり)
まさか、後に踊りを教えてもらえるとは思いもしなかった。
国立劇場前庭
独立行政法人になってからは、売店のお弁当の種類が増え、
春にはお庭で花見ができるようになり、お茶などお世話をしてくださる職員の方々の慣れない感じがまた新鮮で、
殺風景だった壁には赤い提灯が並んだ。
やたらな通し狂言はなくなって芝居が分かりやすくなり、チラシのデザインがおしゃれになった。
ずいぶん変わった。
楽しい場所になった。
最高裁判所の隣りという地味で偉そうな場所にあって、アクセスもイマイチなのが弱点だけど、
入場料は割安で面白い企画物もあり、お正月の菊五郎劇団のお芝居はとくに楽しいと思う。
個人的には春日会の記念公演で小劇場に出演させてもらったり、踊りの会ではお師匠さんの楽屋のお手伝いで度々お世話になっているところ。
「藤間豊之助の会」楽屋にて
さて、11月の「仮名手本忠臣蔵」
菊之助さんのおかるは美しいだろうなぁ。
「色に耽ったばっかりに」と、菊五郎さんの勘平腹切り。
一力茶屋の吉右衛門さん(由良之助)、
雀右衛門さん(おかる)と又五郎さん(平右衛門)兄妹の取り合わせも新鮮。
大入りとなりますように。
タマ
暇さえあれば芝居見物に通っていた昭和50年代。
国立劇場では、ついつい居眠り。
客席も壁も殺風景で芝居小屋の明るさがなく、通し狂言のせいか退屈な場面もあって、座り心地が良い。
そんなわけで、うつらうつらと夢と芝居が相互乗り入れしてしまう。
それはそれで幸せなひとときだった。
「鏡獅子」 西川春喜久師
当時の踊りの会では、お師匠さん(西川春喜久師)の「鏡獅子」が一番印象に残っている。
品がよくて立派で、役者衆の踊りよりも柔らかくて繊細、しかも力強くて女性とは思えないところもあった。(そう言うと、ご本人は複雑そうなお顔になるけど、ほめてるつもり)
まさか、後に踊りを教えてもらえるとは思いもしなかった。
国立劇場前庭
独立行政法人になってからは、売店のお弁当の種類が増え、
春にはお庭で花見ができるようになり、お茶などお世話をしてくださる職員の方々の慣れない感じがまた新鮮で、
殺風景だった壁には赤い提灯が並んだ。
やたらな通し狂言はなくなって芝居が分かりやすくなり、チラシのデザインがおしゃれになった。
ずいぶん変わった。
楽しい場所になった。
最高裁判所の隣りという地味で偉そうな場所にあって、アクセスもイマイチなのが弱点だけど、
入場料は割安で面白い企画物もあり、お正月の菊五郎劇団のお芝居はとくに楽しいと思う。
個人的には春日会の記念公演で小劇場に出演させてもらったり、踊りの会ではお師匠さんの楽屋のお手伝いで度々お世話になっているところ。
「藤間豊之助の会」楽屋にて
さて、11月の「仮名手本忠臣蔵」
菊之助さんのおかるは美しいだろうなぁ。
「色に耽ったばっかりに」と、菊五郎さんの勘平腹切り。
一力茶屋の吉右衛門さん(由良之助)、
雀右衛門さん(おかる)と又五郎さん(平右衛門)兄妹の取り合わせも新鮮。
大入りとなりますように。
タマ